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世界三大時計ブランドを徹底解説。雲上ブランドの魅力と価値を紹介

高級時計

出典:https://www.patek.com/ja/

40代の企業役員として新たなステージに立った今、手にするにふさわしい腕時計とは何でしょうか。
多くの人がその答えとして思い浮かべるのが、「世界三大時計ブランド」と呼ばれる雲上ブランドです。

長い歴史と卓越した技術を持ち、気品ある佇まいで知られる腕時計は、人生に寄り添う存在です。資産としての価値も高く、一生モノとしてふさわしいといえます。

本記事では、パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンの魅力と代表モデルを取り上げます。

世界三大腕時計とは?

時計界には、歴史、技術、芸術性のすべてにおいて頂点に立つ3つのブランドが存在します。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンの3社は、いずれもスイスで創業した老舗メーカーです。

数百年にわたり継承されてきた高度な技術と伝統を守り、今も進化を続けています。時計製造の多くは熟練の職人が手作業で担い、ムーブメントの美しさや精度、意匠において世界中から称賛されているのです。圧倒的な完成度と希少性から、これらのブランドは「雲上」と称されています。

パテックフィリップ

世界三大時計ブランド パテックフィリップ

出典:https://www.patek.com/ja/

1839年、アントワーヌ・パテックとフランソワ・チャペックがスイス・ジュネーブで創業しました。後にジャン・アドリアン・フィリップが加わり、現在の社名が生まれました。「ジュネーブ最後の独立した家族経営ブランド」として、自由な創作と品質の追求を貫いています。

1925年には、世界初の腕時計用永久カレンダーを発表しました。1989年には、33の複雑機構を搭載した「キャリバー89」を製作しています。王族や著名人に長く愛されてきた背景には、緻密な装飾や精緻な仕上げが存在します。

限られた顧客に向けた生産体制も魅力で、希少性と資産価値の高さは世界屈指といえるでしょう。

オーデマピゲ

世界三大時計ブランド オーデマピゲ

1875年、スイス・ル・ブラッシュで創業されたオーデマ ピゲ。創業者はジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲの二人です。現在も創業家の子孫が経営を担い、独立性を保ち続ける希少なブランドとなっています。

1972年には、世界初のステンレス製ラグジュアリースポーツウォッチ「ロイヤル オーク」を発表。斬新なデザインで時計界に衝撃を与えました。さらに、自動巻きトゥールビヨンや超薄型ムーブメントも開発しました。ミニッツリピーターやグランドコンプリカシオンなど、複雑機構でも数々の革新を成し遂げています。

クラフトマンシップと先進性の融合により、世界中の時計愛好家を魅了し続けています。

ヴァシュロン・コンスタンタン

世界三大時計ブランド ヴァシュロン・コンスタンタン

1755年、スイス・ジュネーブでジャン=マルク・ヴァシュロンが創業しました。ヴァシュロン・コンスタンタンは、時計製造を一度も絶やさず続けてきた「現存する世界最古のマニュファクチュール」です。1819年にフランソワ・コンスタンタンが加わり、現在のブランド名となりました。

スイスの国家的象徴でもある「マルタ十字」はブランドのアイコンであり、精密部品製造の象徴としても広く知られている存在です。伝統的なギヨシェ彫りやエナメル装飾に加え、トゥールビヨンや永久カレンダーなどの複雑機構にも強みがあります。

王侯貴族や著名人からも長年にわたり愛されてきました。格式と革新を融合させた時計作りの姿勢は、今も世界中で高く評価されています。その精神は、現代においても変わることなく受け継がれています。

世界三大腕時計の選定理由

世界三大腕時計とは、「歴史」「技術」「芸術性」、そして「一貫製造体制」の4要素を満たす時計です。「パテック フィリップ」「オーデマ ピゲ」「ヴァシュロン・コンスタンタン」の3社が該当します。いずれも時計製造を中断せず、長い年月にわたり高い水準を維持してきました。

各ブランドは、自社で設計から装飾までを一貫して行っています。この体制が品質の維持と独自性の確保に繋がっています。

生産数をあえて抑え、希少性の確保に努めているのです。熟練職人の仕上げによって、芸術品のような存在感を放っています。

ロレックスが含まれない理由

ロレックス

出典:https://www.facebook.com/rolex/photos/

ロレックスは世界的な知名度と信頼性を誇る高級時計ブランドですが、「世界三大腕時計」には含まれていません。その理由のひとつは評価軸の違いです。ロレックスは高精度や耐久性、防水性など実用性を追求し、年間100万本以上を生産する体制を築いています。

一方、三大ブランドは複雑機構や芸術的装飾といったクラフツマンシップに重きを置いてきました。ロレックスは華美な装飾や超複雑機構にはあまり注力せず、「最高の実用時計」を目指してきたのです。方向性の違いが、三大ブランドとの線引きを生んでいます。

世界三大腕時計 パテックフィリップの代表的モデル

パテック フィリップは、複雑機構と上品なデザインを融合させたモデルが多くあります。一生モノの時計として多くの人から支持されてきました。歴史や技術力、職人の手仕事による精緻な仕上げは、時計愛好家や資産価値を重視する層にも注目されています。

特に「ノーチラス」「アクアノート」「カラトラバ」「グランド コンプリケーション」は人気です。スポーティーからフォーマルまで幅広いスタイルに対応し、それぞれが独自の魅力を放っています。

ラグスポの王道「ノーチラス」

パテックフィリップ ノーチラス

出典:https://www.patek.com/ja/

1976年に登場した「ノーチラス」は、パテック フィリップ初のステンレス製高級スポーツウォッチです。デザインは「ロイヤルオーク」を手がけたジェラルド・ジェンタ氏が担当しました。丸みを帯びた八角形ベゼルと、左右に突き出た「耳」のようなケース形状が特徴です。このデザインは、潜水艦ノーチラス号の舷窓に着想を得ています。

横溝の入ったエンボス加工の文字盤は、シリーズを象徴する要素です。「パテックブルー」と呼ばれる深い青の文字盤も人気があります。初代モデル(Ref.3700/1A)は、厚さ7.5mmで12気圧防水という高い性能を備えていました。ジャガー・ルクルト製の極薄ムーブメントCal.28-255Cを搭載したことでも知られています。

発売当初は高価格のため販売が伸び悩みましたが、現在では世界的な人気と資産価値を誇るモデルとなっています。

おすすめモデル

Ref.5711/1A-010自動巻き(Cal.26-330 SC)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。ステンレススティールケース(直径40mm、厚さ8.3mm)。12気圧防水。20,980,000円(税込み)。

Ref.5712G-001自動巻き(Cal.240 PS IRM C LU)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18K ホワイトゴールド製ケース(直径40mm、厚さ8.52mm)。6気圧防水。10,990,000円(税込み)。

Ref.5811/1G-001 自動巻き(Cal.26-330 SC)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18K ホワイトゴールド製ケース(直径41mm、厚さ8.2mm)。12気圧防水。21,600,000円(税込み)。

カジュアルなスポーツウォッチ「アクアノート」

パテックフィリップ アクアノート

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1997年に誕生した「アクアノート」は、ノーチラスの弟分として開発されました。より若い層やカジュアル志向のユーザーを意識した設計です。丸みを帯びた八角形ケースに、チョコレートパターンと呼ばれるブロック状のエンボス加工を施した文字盤が備わっています。スポーティーさと上品な雰囲気を兼ね備えたデザインです。

最大の特徴は、パテック フィリップで初めて採用されたラバーストラップ「トロピカルバンド」です。これはコンポジット素材で作られており、耐紫外線・抗菌性・耐水性に優れています。

アクアノートには、ステンレススチールだけでなく、ローズゴールドやホワイトゴールドのモデルもあります。さらに、トラベルタイムやクロノグラフなどの複雑機構を搭載した派生モデルも展開されているのが特徴です。高い人気と実用性を持ち、資産価値の面でも高く評価されている時計です。

おすすめモデル

Ref.5167A-001自動巻き(Cal.324 S C)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。ステンレススティールケース(直径40.8mm、厚さ8.1mm)。12気圧防水。8,350,000円(税込み)。

Ref.5164R-001自動巻き(Cal.324 S C FUS)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18K ローズゴールド製ケース(直径40.8mm、厚さ10.2mm)。12気圧防水。14,900,000円(税込み)。

Ref.5164A-001自動巻き(Cal.324 S C FUS)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。ステンレススティールケース(直径40.8mm、厚さ10.2mm)。12気圧防水。13,000,000円(税込み)。

永遠のクラシック「カラトラバ」

パテックフィリップ カラトラバ

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1932年に誕生した「カラトラバ」は、パテック フィリップが経営再建を図る中で生まれました。ブランドを象徴するドレスウォッチとして知られています。デザインは「機能がフォルムを決定する」というバウハウス哲学に基づいています。

無駄をそぎ落としたラウンドケースと、洗練された文字盤のバランスが大きな魅力です。名称は、ブランドのシンボルでもある「カラトラバ十字」に由来しています。

初代モデルRef.96(通称クンロク)は現在でも高く評価されています。現代ではRef.5196などが代表的な後継機です。ビジネスにもフォーマルにも合う、普遍的な美しさを備えた一本です。

おすすめモデル

Ref.5153G-001自動巻き(Cal.324 S C)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18K ホワイトゴールド製ケース(直径38mm、厚さ8.1mm)。3気圧防水。3,600,000円(税込み)。

Ref.6007G-001自動巻き(Cal.324 S C)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18K ホワイトゴールド製ケース(直径40mm、厚さ9.07mm)。3気圧防水。5,700,000円(税込み)。

Ref.2598手巻き(Cal.10-200)。1万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18K イエローゴールド製ケース(直径32mm、厚さ約8mm)。日常生活防水。950,000円(税込み)。

最高峰の時計「グランド コンプリケーション」

パテックフィリップ コンプリケーション

出典:https://www.patek.com/ja/

「グランド・コンプリケーション」は、パテック フィリップの技術力と芸術性を結集した複雑時計の最高峰です。永久カレンダーやミニッツリピーター、トゥールビヨンなどを複数組み合わせて搭載したモデルにのみ与えられます。単一の複雑機構を持つ時計は「コンプリケーション」と呼ばれ、グランド・コンプリケーションはその最上位です。

パテック フィリップは1839年の創業以来、この分野で多くの金字塔を打ち立ててきました。1989年に発表された「キャリバー89」は、33もの複雑機構を備えた伝説的なモデルとして知られています。

また、グランド・コンプリケーションには、高度な設計力に加え、美術工芸の素養も求められます。装飾や仕上げ、ケースデザインのすべてに妥協はありません。完成度の高さと希少性から、時計愛好家や投資家の間で高く評価されています。

おすすめモデル

Ref.5140J-001自動巻き(Cal.240 Q)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18K イエローゴールド製ケース(直径37.2mm、厚さ8.5mm)。3気圧防水。5,300,000円(税込み)。

世界三大腕時計 オーデマピゲの代表的モデル

オーデマ ピゲは、革新と伝統を見事に融合させたデザインで世界的な評価を受けています。代表的なモデルには「ロイヤルオーク」があります。八角形ベゼルとビス止め構造が特徴です。さらに、力強さを追求した「ロイヤルオーク オフショア」も人気です。未来的なフォルムが際立つ「CODE 11.59」も注目を集めています。楕円形ケースの「ミレネリー」は、独創的なムーブメントが魅力です。

いずれも職人技と精緻な仕上げによって完成しています。芸術品とも評され、ビジネスやフォーマルの場でも存在感を放ちます。世代を超えて受け継がれる価値を備えた時計です。

八角形ベゼルが美しい「ロイヤルオーク」

世界三大時計 オーデマピゲ

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/ja/home.html

1972年に登場した「ロイヤルオーク」は、ステンレススチール製のラグジュアリースポーツウォッチです。革新的なカテゴリーを切り拓いたモデルとして知られています。デザインはジェラルド・ジェンタ氏が手がけました。潜水ヘルメットの窓から着想を得た、丸みを帯びた八角形ベゼルが特徴です。このベゼルは8本の六角ネジで表裏から固定され、防水性と堅牢性を両立させています。

また、ダイヤルには「グランドタペストリー」と呼ばれるギョーシェ装飾が施されています。立体的な格子模様が陰影を生み出し、美しい表情を見せるのが特徴です。39mmの大型ケースサイズやステンレス素材の採用も、当時の高級時計の常識を覆す大胆なものでした。

クラシックとモダン、スポーツとラグジュアリーの要素を融合したロイヤルオークは、高い人気と資産価値を誇るモデルです。今も多くの愛好家を魅了しています。

おすすめモデル

Ref.15500ST.OO.1220ST.03自動巻き(Cal.4302)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。ステンレススチールケース(直径41mm、厚さ10.4mm)。5気圧防水。6,800,000円(税込み)。

Ref.16202BC.OO.1240BC.02自動巻き(Cal.7121)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。18K ホワイトゴールド製ケース(直径39mm、厚さ8.1mm)。5気圧防水。16,700,000円(税込み)。

Ref.26331ST.OO.1220ST.03自動巻き(Cal.2385)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。ステンレススチールケース(直径41mm、厚さ12.4mm)。5気圧防水。6,250,000円(税込み)。

力強さが魅力的な「ロイヤルオーク オフショア」

ロイヤルオーク オフショア

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/ja/home.html

1993年に発表された「ロイヤルオーク オフショア」は、ロイヤルオークのデザインコードを継承したモデルです。よりスポーティかつ堅牢な方向へ特化した派生コレクションとして誕生しました。初代モデルはケース径42mm、厚さ14.05mmという当時としては非常に大型で、「ビースト」という異名で呼ばれました。

八角形のベゼルやタペストリー模様の文字盤といった意匠を受け継ぎつつ、ラバーパッキンや大型のプッシャーを備えます。防水性能を高めた構造により、過酷な使用環境にも耐える設計が施されています。多くのモデルにはクロノグラフ機能が搭載されており、プロフェッショナルユースにも対応可能です。

また、素材にはステンレススティールだけでなく、チタンや18Kピンクゴールド、カーボンなども用いられています。個性豊かなバリエーションが展開されており、近年では交換可能なストラップシステムを備えた43mmケースモデルも登場しました。さらなる進化を続けているコレクションです。

おすすめモデル

Ref.15720CN.OO.A002CA.01自動巻き(Cal.4308)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。フォージドカーボンケース(直径42mm、厚さ14.3mm)。3気圧防水。世界限定300本。5,580,000円(税込み)。

Ref.26420CE.OO.A043VE.01自動巻き(Cal.4401)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。ブラックセラミックケース(直径43mm、厚さ14.4mm)。1気圧防水。7,880,000円(税込み)。

Ref.15720ST.OO.A027CA.01自動巻き(Cal.4308)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。ステンレススチールケース(直径42mm、厚さ14.2mm)。3気圧防水。4,280,000円(税込み)。

革新的なデザイン性を持つ「CODE 11.59」

オーデマピゲ CODE 11.59

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「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は、2019年に誕生した新世代コレクションです。「11.59」は“新しい日が始まる直前”という意味を持ち、伝統と革新の狭間を象徴しています。ケースはクラシカルなラウンド型です。そこに八角形のミドルケースを内部に組み込んだ複雑な多層構造を採用しています。側面から覗く八角形や、異なる仕上げの対比が高度な技術力を物語ります。

風防には二次曲面と三次曲面を組み合わせた湾曲サファイアクリスタルを採用。光の屈折と立体感が際立つ設計です。文字盤は8層以上のラッカー仕上げに加え、立体的なゴールド製アプライドロゴが輝きます。今後のオーデマピゲを象徴するコレクションとして、高い注目を集めています。

おすすめモデル

Ref.15210ST.OO.A056KB.01自動巻き(Cal.4302)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。ステンレススチールケース(直径41mm、厚さ10.7mm)。3気圧防水。2,300,000円(税込み)。

Ref.26393OR.OO.A002KB.03自動巻き(Cal.4401)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18K ピンクゴールド製ケース(直径41mm、厚さ12.6mm)。3気圧防水。4,350,000円(税込み)。

Ref.15210CR.OO.A009CR.01自動巻き(Cal.4302)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18K ピンクゴールド製ケース(直径41mm、厚さ10.7mm)。3気圧防水。3,200,000円(税込み)。

楕円形のフォルムが個性的な「ミレネリー」

オーデマピゲ ミレネリー

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1995年に発表された「ミレネリー」は、2000年のミレニアムを記念して誕生したコレクションです。楕円形のケースは古代ローマの円形劇場「コロッセオ」から着想を得ています。クラシックと現代性が融合した個性的なデザインが特徴です。

オフセンターに配置された文字盤は、ムーブメントの美しさや構造を前面に押し出す意図があります。特にテンプの動きを視認できる設計は、時計愛好家の心を惹きつけるポイントです。スケルトン仕様のモデルも多く、「ミレネリー4101」や2016年発表のモデルは、芸術性と機械美を融合させた傑作です。

また、トゥールビヨンやミニッツリピーターなどの複雑機構を搭載したモデルも展開されています。技術と表現力の両面で、オーデマ ピゲのこだわりが詰まったシリーズです。

世界三大腕時計 ヴァシュロン・コンスタンタンの代表的モデル

ヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年創業のマニュファクチュールです。時計業界で最も長い歴史を誇り、今なおその名声を維持しています。270年以上にわたり時計製造を絶やすことなく続けてきた実績は、他のブランドにはない重みと格式を感じさせます。

代表モデルは「オーヴァーシーズ」「トラディショナル」「パトリモニー」「フィフティーシックス」です。それぞれに異なるコンセプトと美意識が込められています。 伝統技術と現代的なデザインが融合した完成度の高いコレクションは、ビジネスからフォーマルまで幅広いシーンで活躍するでしょう。
極めて上品で控えめなデザインは、確かな存在感を備えています。本質的な価値を求める人々に選ばれ続けている点も魅力です。

モダンなスポーツウォッチ「オーヴァーシーズ」

ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ

「オーヴァーシーズ」は、1996年にヴァシュロン・コンスタンタンが発表したラグジュアリースポーツモデルです。ブランド初のスポーツライン「Ref.222」の系譜を継ぎ、旅や冒険をテーマに開発されました。

現行モデルは150mの防水性と高い耐磁性を備え、日常からアウトドアまで幅広いシーンに対応します。ブレスレットの交換は工具不要で、ステンレス、ラバー、レザーを自在に切り替えられる点も特徴です。裏蓋には帆船のモチーフが刻まれ、冒険心を象徴しています。スポーティーでありながら洗練されたフォルムが印象的で、ビジネスシーンでも自然に馴染む実用的な1本です。

おすすめモデル

Ref.4500V/110A-B128 自動巻き(Cal.5100)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。ステンレススチールケース(直径41mm、厚さ11mm)。15気圧防水。3,468,000円(税込み)。

Ref.7920V/210A-B334自動巻き(Cal.5110 DT)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。ステンレススチールケース(直径41mm、厚さ12mm)。15気圧防水。4,850,000円(税込み)。

Ref.5500V/110A-B148自動巻き(Cal.5220)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。ステンレススチールケース(直径42.5mm、厚さ13.7mm)。15気圧防水。4,800,000円(税込み)。

伝統的な美学を追求した「トラディショナル」

ヴァシュロン・コンスタンタン トラディショナル

出典:https://www.vacheron-constantin.com/jp/ja/collections/traditionnelle.html

「トラディショナル」は、2007年に誕生したコレクションです。ヴァシュロン・コンスタンタンが18世紀から培ってきた伝統的な時計製造技術を受け継いでいます。さらに、現代のムーブメントや装飾技術も融合されています。伝統と革新の調和によって生まれたシリーズです。

細身のベゼルやレイルウェイトラック、ドーフィン針などが特徴です。マルタ十字を模したステップドベゼルも含め、クラシカルな意匠が随所にちりばめられています。ミニマルでありながら、伝統の美も感じられるデザインが魅力です。

2針・3針のベーシックなモデルがあります。また、パーペチュアルカレンダーやトゥールビヨンなど複雑機構を搭載したモデルも展開されています。ラインナップも豊富です。

ビジネスやフォーマルな場にふさわしい品格を持ち、時計としての完成度や芸術性にも一切の妥協がありません。「パトリモニー」よりも装飾性が際立ちます。クラシックな意匠を好む方に適した選択肢です。

洗練されたクラシックウォッチ「パトリモニー」

ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニー

出典:https://www.vacheron-constantin.com/jp/ja/collections/traditionnelle.html

「パトリモニー」は2004年に登場したクラシックラインです。1950年代の名作にインスパイアされたデザインが特徴です。ケースや文字盤には、丸みを帯びた柔らかなフォルムが採用されています。針やインデックスも、緩やかなカーブを描いています。

スリムなベゼルやパール状のミニッツトラック、繊細なラッカー仕上げなども魅力です。細部まで丁寧に作り込まれています。

シンプルな2針や3針モデルに加え、ムーンフェイズやレトログラードがあります。さらに、パーペチュアルカレンダーを備えた複雑機構モデルも用意されている点が魅力です。ミニマルでタイムレスな美しさを追求したシリーズです。

現代的なケースサイズと薄型設計を両立しています。クラシックでありながら、現代的な装いにもフィットします。フォーマルなシーンだけでなく、ビジネススタイルにも品格を添える一本として評価されているモデルです。

新時代のスポーツウォッチ「フィフティーシックス」

ヴァシュロン・コンスタンタン フィフティーシックス

出典:https://www.vacheron-constantin.com/jp/ja/collections/traditionnelle.html

「フィフティーシックス」は、2018年に発表された比較的新しいコレクションです。1956年の名作「Ref.6073」に着想を得ています。オリジナルは、ヴァシュロン・コンスタンタン初の自動巻き・防水時計として高く評価されました。

現代の「フィフティーシックス」は、その伝統的デザインにモダンな機能性を加えたモデルです。マルタ十字を象ったラグと、ボックス型サファイアクリスタル風防が特徴です。アラビア数字とバーインデックスの文字盤が、クラシックな印象を与えます。立体感のあるセクター仕上げが高級感を演出しています。

モデルバリエーションも豊富です。3針、デイデイト、コンプリートカレンダー、トゥールビヨンと多岐にわたります。価格帯もヴァシュロン・コンスタンタンとしては比較的手の届きやすい設定です。クラシックとモダンを融合させたカジュアルなドレスウォッチとして、日常使いにも適しています。

世界三大腕時計は一生モノにふさわしい

世界三大時計ブランドは、いずれも数百年にわたる歴史と比類なき技術力、そして芸術性を兼ね備えています。単なる時刻を刻む道具ではなく、文化や価値観、美意識を象徴する存在です。パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、所有者の品格と審美眼を映し出します。ビジネスシーンでも信頼と尊敬を集める存在です。

人生の節目に選ぶ一生モノとして、これらの時計に勝る選択肢は、ほとんどないでしょう。

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